家電リサイクル法とは何? 概要とその効果をわかりやすく解説します


家電リサイクル法とは、家庭で不要となった「エアコン」、「テレビ」、「冷蔵庫」、「洗濯機」の4品目について、家電メーカーに回収とリサイクルを、消費者にその費用負担を義務付けた法律です

家電リサイクル法対象の4品目

・家庭用エアコン
・ブラウン管テレビ、液晶・プラズマテレビ
・冷蔵庫・冷凍庫
・洗濯機・衣類乾燥機

上記の4品目が対象で、排出者、小売業者、製造業者それぞれの役割が定められています

・排出者とは、家電製品の消費者のことであり、家電製品を廃棄する際に収集運搬料金とリサイクル料金を負担します

・小売業者とは、家電製品の販売業者のことであり、排出者が使用済みの家電製品の引き取りを求めた際に、それを引き取り製造業者に引き渡すことを負担しています

・製造業者とは、家電製品の製造メーカーのことであり、使用済み家電製品の再商品化を負担します

このような負担をそれぞれ負うことで、従来そのほとんどが埋立処理されていたものから、リサイクル資源として活用され、埋立処理の量を大幅に削減させています

経済産業省が2022年7月1日に発表した令和3年度におけるリサイクル実績では、エアコン92%、ブラウン管テレビ72%、液晶・プラズマテレビ85%、冷蔵庫・冷凍庫80%、洗濯機・衣類乾燥機92%と高い再商品化率を達成しています。日本の製造業の技術力の高さと物事に真面目に取り組む姿勢の賜物だと感じます。

家電リサイクル法によって、家電製品に限ってではありますが、年間約50万トン程度ある使用済み家電製品をリサイクルできればその効果はやはり大きいと感じます

マメ知識として知っておいていただければと思います。